①マイコプラズマ肺炎に気をつけて!
新学期に入ってからの学校サーベイランスにおける欠席状況をみると、篠山市内の学校においてマイコプラズマ肺炎が散見されます。
マイコプラズマ肺炎は、一般に予後は良好ですが、小児では重症例や合併症も多く、成人でもせきが1か月以上続くことがありますので注意が必要です。
マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という病原体を原因とする感染症です。
感染経路は、感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅いとされています。
潜伏期間は2〜3週間で、病原体の排出は、症状出現前(2~8日)からみられ、症状出現後約1週間をピークとしたあと1か月以上続くことがあります。
抗菌薬により治療されますが、特定の抗菌薬は効かないことがあります。
特異的な予防方法がありませんので、咳エチケット、手洗い、うがいなどの一般的な予防方法を励行していただくことと、マイコプラズマ肺炎と診断された方との濃厚な接触は避けてください。
②流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の報告が増えています!
感染症発生動向調査第34週(平成27年8月17日〜8月23日)における流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の1定点医療機関あたりの報告数が3.75人となり、注意報レベル(3.0人)を越えました。
今後さらに増える恐れもありますので、注意が必要です。
年齢別の報告状況は、1歳から9歳の児童が多くなっています。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、自然治癒する感染症ですが、脳炎や難聴など予後が不良の合併症を引き起こすこともありますので注意が必要です。
効果的な予防方法は、予防接種(任意接種)です。
③伝染性紅斑(りんご病)が警報レベルを超えています。
感染症発生動向調査において、伝染性紅斑(りんご病)の報告数が第27週(平成27年6月29日〜7月5日)以降、1定点医療機関あたりの報告数が、警報レベル(2.0人)を超えています。
年齢別の報告状況は、1歳から6歳の児童が多くなっています。
伝染性紅斑(りんご病)は、人に感染させるウイルスが出ているときには特徴的な症状がないため、2次感染予防策がありませんので、普段から手洗い、咳エチケット等の感染予防策を励行してください。
妊婦が感染すると、胎児の異常や流産を起こすことがありますので、特に注意が必要です。
丹波県民局>丹波市健康福祉事務所>丹波地域における感染症情報より 更新日:2015年9月11日
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